山陽リレーコラム「平井の丘から」

俳句に親しむ 石橋昭子

掲載日:2024年9月19日
カテゴリ:看護学研究科・助産学専攻科・看護学部
もう10年以上も続いている私の趣味が、俳句です。きっかけは、当時国際医療緊急救助隊に従事されていた、短歌を詠まれる医師の教授から「一人でもできる趣味を持つことが海外等の誰も知らない土地でもどこでも、心を健康に保つ秘訣ですよ」というようなことを教えていただいたことでした。その後、縁があって俳句にたどり着きました。

俳句は五・七・五の十七音からできており、季語を入れることがルールです。そこに表現の工夫、素材の新しさや発見があればなお良しとされます。
季語と言えば、大学構内でも見かける花水木(春)や紅葉(秋)といった草花や、短夜(夏)や小春(冬)などの時候を想像される方が多いかもしれません。
しかし、他にも身の回りの日常品や食べ物も季語になります。例えば、蒲団や鯛焼は冬の季語、香水や甘酒は夏の季語です。また、龍天に登る(春)や雀蛤になる(秋)などの伝説や古くからの言い伝えに由来するもの、竹の春(秋)と竹の秋(春)のように文字面と季語としての季節が逆になっているものなど、ユニークな季語も数多くあります。

俳句を作る事自体はまさに「一人でもできる」のですが、作ったものを持ち寄ってオンラインや対面で句会をしたり、俳句会に所属して選を受けたりすると、俳句を通しての交流も広がってきます。そうするとまたいろんな俳句に出会い、世界が広がっていきます。
教授が教えてくださったように、知った人がいない土地で暮らすときはもちろんですが、交流が広がり、世界が広がるという面からも、俳句は私の心の健康を保つのに大いに役立ってくれているのです。
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