山陽リレーコラム「平井の丘から」

推し活ブーム 中平絢子
[2024年3月28日]

掲載日:2024年3月28日
カテゴリ:こども育成学科
“推し活”という言葉はテレビでも当たり前のように聞こえてきますし、買い物に行けば様々な店で推し活グッズや推しカラーなど、たくさん目にする機会があります。推し活とは、一般的に、アイドルやキャラクターなど自分が気に入っている人や物を様々な方法や形で応援する活動のことを指します。

私は昨年度まで保育現場で働いていましたが、推し活と聞いて思い出すのは今から約13年前のこと。隣のクラスの先輩保育者は某K-POPアイドルにはまっていて、韓国語を習いに行ったり、コンサートに行ったり、今でいう推し活を存分に実行していました。 職員用ロッカーの内側にはもちろん、推しの写真や切り抜き(今ではアクスタでしょうか)を貼っており、「開けるたびに癒されるのよ。」と満面の笑みを浮かべた先生。推しがもたらす力はそれだけではありません。疲れた時や心が騒がしくなった時、何かにストレスを感じた時にもロッカーを開け、「これをみることによって怒りが収まるの、怒らずの誓いだわ。」と怒りの逃し方まで私に伝授してくださいました。しかしその当時の私は全く関心がなく、興味も持てず、説明されてもアイドルは皆同じ顔に見える始末。分かり合えない趣味でしたが、とても楽しそうに活動される先生を見て、少しうらやましく感じたことを覚えています。

あれから時は過ぎ今から数年前。気付いたら私にも推し活ブームがやってきて、どっぷりとはまっていきました(現在進行形)。あの時の先輩保育者のように、推しの言葉を理解したいと思って勉強したり、SNSを見たりする日々が訪れました。さらに、推し活を通して新たな友達もできるなど、日常が変化し明るくなったと感じることがしばしばあります。

変わるものと変わらないもの。勉強、読書、音楽、ショッピング、旅行、カフェ、一人で過ごす時間など、好きなことや好きな度合いも人それぞれですが、自分が幸せだなと感じられることや、ものとの出会い、気付きを大切にして、今を楽しむ自分でありたいと思います。

小声で言います、私の趣味は推し活です。
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