山陽リレーコラム「平井の丘から」

永遠に生き続ける言葉 酒井正治

掲載日:2023年7月5日
カテゴリ:地域マネジメント学科
みなさんは自分の「死」について考えたことがありますか。ひょっとするとコロナ禍の中で、「自分が感染して、もしかしたら」と想像した人もいるかもしれません。

私の場合、高校生の時、夜、寝る前に、もし翌朝目覚めることがなかったらどうしよう、と布団の中で不安に思うことがよくありました。 なので、もし明日で人生が終わってしまっても後悔しないように今日を生きようと考え、毎日を大事に過ごそうと思いました。当時、私が特に大切に思っていたのは、学校で会う好きな子や友達のことでした。たとえ自分が死んだとしても、彼らの心の中で生き続けられたらとても素晴らしいことです。だから、「人の心の中で生き続けられるように、人の心に届く言葉を贈りたい」と思うようになりました。

多感な中高生の時に聴いた音楽は一生忘れない、と言われるように、ジョン・レノンや尾崎豊の歌詞に心が震えました。もちろん私にはそんな立派な言葉を発することはできません。それでも、現在、山陽学園大学で講義をする際には、たった一言でも聞いている人の心に残る言葉を残したいという想いで臨んでいます。

私の力不足から学生に十分には届いていないかもしれませんが、専門的な内容を淡々と説明するのではなく、そのテーマに関する自分の想いをのせたエピソードをまじえて話すようにしています。また、とてもうれしいことを言ってくれる学生には、恥ずかしがらず、かっこいい言葉を贈っています。

「誰かの心の中で永遠に生き続けたい」と願う気持ちは、きっと私だけではなく、多くの方が持っておられると思います。みなさんも、大切な周りの方に心を込めた言葉を伝えてみてはいかがでしょうか。
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