山陽リレーコラム「平井の丘から」
認定病児保育スペシャリスト(アカデミック)という学び 脇本いづみ[2025年12月17日]
掲載日:2025年12月17日
カテゴリ:こども育成学科
今年度より、本学では「認定病児保育スペシャリスト(アカデミック)」資格の養成が始まりました。病気や回復期にある子どもを安全に、そして安心して預かる病児保育は、共働き世帯の増加や子育てと就労の両立が求められる現代社会において、ますます重要性を増しています。
私自身、これまで養護教諭として教育・保健の現場に関わる中で、体調を崩した子どもを前に、保護者も保育者も「どのように対応すればよいのか」「何を優先すべきか」に迷い、悩む場面を数多く見てきました。病児保育に求められるのは、単なる「預かり」ではなく、子どもの小さな変化に気づく観察力、保護者の不安に寄り添う姿勢、そして医療と保育をつなぐ視点であると感じています。
本講座では、子どもの健康と発達、感染症や慢性疾患への理解、保護者支援のあり方などを体系的に学びます。講義や事例検討を通して、学生たちは次第に、病気の子どもを「特別な存在」として捉えるのではなく、その子一人ひとりの生活や成長の延長線上で理解する視点を身につけていきます。
授業後の振り返りでは、「これまで不安しかなかった病児対応が、整理して考えられるようになった」「保護者の気持ちを想像することの大切さに気づいた」といった声も聞かれ、学生一人ひとりの学びが着実に深まっていることを実感しています。
子どもが安心して過ごせる環境は、保護者の安心につながり、ひいては地域全体の子育て力の向上につながります。この講座での学びが、将来それぞれの現場で子どもと家族を支える力となっていくことを願っています。私自身も一人の働く親として、病気の子どもを安心して預けられる存在が地域にあることの心強さを、日々実感しています。
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