山陽リレーコラム「平井の丘から」
Food×Businessって? 岡本祐佳[2025年9月25日]
現在、令和8年4月のフードビジネスコースの開設に向けて、健康栄養学科2年が集まり、大学祭で「大豆ミートのカレー屋さん」として、カレーとラッシーを販売するプロジェクトが始動しています。学生が夏休みも、レシピ考案などに取り組んでいます。今後店舗運営のための座席等のレイアウトやインテリアも考えていく予定です。
健康栄養学科でスタートするフードビジネスコースは、従来の栄養士としての学びだけではなく、ビジネスとしての学びを深めるコースです。
”ビジネス”を“食や栄養”と掛け合わせた時、商品(食品)を考案し販売するということになる構想です。これは、栄養士として給食を調理し、提供する経験とは少し異なります。
給食と異なる点を一部記載します。
1.商品を包装する必要があること
給食に包装はありません。包装するにあたっては、栄養士になるための学びを活かし、栄養成分表示やアレルギー表示を作成するだけでなく、販促のため、商品を手にとってもらい、購入してもらえるようなパッケージのデザインも考案する必要があります。
2.内装デザインの考案が必要であること(店舗飲食の場合)
栄養士が内装デザイン(お客さんのパーソナルスペースや座席数の確保など)に直接関わる機会は少ないです。学校給食は教室で食事をするため、食堂もありません。照明やBGMなど、お客さんにとって居心地の良い空間を作り出す必要があります。
3.集客の必要があること
給食施設(学校や病院など)は、特定の人が決まった時間に食事を行います。商品(食品)を販売するとなると、まず集客から始める必要があります。トレンドを取り入れ、情報発信する力が求められます。また、販促のため、ロゴを作るなど、ブランドを確立する必要もあります。
ここに記載したことは、学生にとっても私にとっても新しい挑戦で、日々わくわくしながら、一緒に考えながら、頭を悩ませながら、取り組んでいます。
今回、栄養面や衛生面に配慮し考案したものだと知ってもらいたいという思いで、健康栄養学科の学生が「給食cafe ひるやすみ」というプロジェクト名とロゴを考えました。「給食」=栄養が整い、安心安全、みんなの楽しい時間を作るもの、「ひるやすみ」=ほっと一息できるものというイメージを持ってもらえたらと思っています。カレーも自信を持って美味しいものが出来上がっていますので、是非大学祭(10月25日、26日)にお越しください。限定100食の販売予定です。