山陽リレーコラム「平井の丘から」

ラジオのススメ  浅原 佳紀

掲載日:2019年11月22日
カテゴリ:看護学研究科・助産学専攻科・看護学部

 私は自宅から大学までの片道約27kmの距離を自動車で通勤しています。朝晩の渋滞に巻き込まれ、1時間以上かかるこのストレスフルな時間、私を癒してくれるのは、車の中で聴くラジオです。私は高校生の頃から、ラジオを聴くことが大好きなのです。

 ラジオはテレビやインターネット動画などとは違って耳からの情報だけなので、何かをしながらでも聴くことができますし、ラジオの向こうで話している人がどんな表情で話してるのかな?などと想像力がかきたてられることも魅力です。そして、全然知らない人のはずなのに、ラジオのパーソナリティの人がすぐそこで自分に向かって話してくれているような、妙な親近感がわくことも魅力だと思っています。さらに私はよく番組宛てにメッセージを送るのですが、自分のメッセージが読まれた時には、よりラジオとつながった感覚になります。

 近年では様々な災害が起こり、その都度ライフラインが寸断され、大規模停電(ブラックアウト)や携帯電話の電波・通信網の麻痺などが起こり、情報が得られにくい状況になることが増えました。そのような時にラジオは重要な役割を発揮します。

 私は神戸で一人暮らしをしていた大学1年の時、阪神・淡路大震災で震度7を経験しました。地震直後ほとんどのライフラインが寸断されましたが、唯一情報を得ることができたのが、乾電池で動く携帯ラジオでした。通信網が混乱しても無線でどこでも受信できて、かつ自分の地域に根付いた情報を発信してくれるラジオは、災害時には欠かせない情報源となりうるのです。

 最近では防水タイプや手で回して充電できるようなタイプのラジオも売られています。皆さんも災害時の備えとしてラジオを買って、そして買ったついでに聴いてみて、たまにはラジオの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。


画像出典:Amazon (SONY ポータブルラジオ ICF-B99)
最近の更新状況
推し活ブーム 中平絢子[2024年3月28日]
マラソンを通じて思うこと 森本眞寿代[2024年1月23日]
こころを大切にする 赤井美智代[2023年10月31日]
「栄養教諭」は「食の大切さ」の伝道師です 岩崎由香里[2023年9月29日]
日本語の変化と日本語教師 山田勇人[2023年8月8日]
教育は長く、人生は短し 神田將志[2023年7月31日]
永遠に生き続ける言葉 酒井正治[2023年7月5日]
働くことと愛すること 毛利猛[2023年5月16日]
茶道の心得 野々上敬子[2023年3月30日]
絵本の世界への切符(認定絵本士養成講座) 磯野千恵[2023年2月27日]
わくドキの子どもの心に寄り添う 前田信美[2023年1月27日]
みなさん データサイエンスを勉強しましょう 岩本隆志[2022年12月14日]
農福学連携をとおして 大島珠子[2022年11月24日]
母と私と息子たち 目良宣子[2022年10月3日]
「地元」に伝え残したいもの 大木淳子[2022年9月21日]
プラットフォーマーと大学 西川英臣[2022年8月1日]
新たな教育県岡山に向けて 菅野昌史[2022年7月21日]
現場から得られる宝物 横溝功[2022年6月8日]
好感度はどう上げる? 藤田依久子[2022年5月27日]
英語圏へのどこでもドア 中野香[2021年6月2日]
不要不急の30年  田辺大藏 [2020年7月16日]
コロナ禍の中で  北岡宏章[2020年6月30日]
手段の目的化  荒木大治[2020年4月3日]
Hair Donation  那須明美[2020年3月11日]
セルフ・エフィカシー  加藤由美[2020年2月25日]