山陽リレーコラム「平井の丘から」
イケアでの思い出 岩本 隆志
掲載日:2019年8月27日
カテゴリ:地域マネジメント学科
数年前、家の家具もそろそろ古くなったので買い替えのため、妻の要望で、家族で神戸のポートアイランドにあるイケアに行ったことがある。イケアに入ると、まず、ホットドックやコーヒーが7・80円で売られていた。家具を買いに来たのに食事をすることに違和感を覚えたが、あまりの安さにまず、軽食をした。
後で分かったことであるが、北欧では、まず、食事をして、準備万端にしてから、買い物をする文化があるそうである。次に、買い物に進むと、紙と鉛筆が用意されていて、それを持って、気に入った商品の商品番号を記入するというルールとなっている。
決まった順路に沿って一方通行に進むと、どの商品も目を見張る価格設定であり、何より驚いたことが、店員は一切客に対して、声掛けはしないし、家具には、「どんどん触れてください。」と書いてある。何故か分からないが、気分が楽しくなって来た事を覚えている。
小物類は、そのままショッピングカートに入れて、気に入って購入する家具は、商品番号をメモした。最後に、家具はどこで購入するかシステムが分からずにいると、倉庫のようなゾーンに行きついた。もしかしたらと思ったが、そこで、客が品出し作業(ピッキング作業)を行うのである。
そこで何故イケアが低価格で家具を提供できるのかが見えてきた。商品はフラットパックという規格のサイズに収まるようになっている。車のトランクにちょうど収まるサイズである。何もかもが計算されていることに感銘を受け、後に論文にまとめ学会発表までしてしまった。妻の要望で家具を買いに行ったことが新たな発見につながった。これからも妻には頭が上がらない。
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